Gemini 3.8 Flash API 料金とタスク単価
Google Standard は現在100万入力 token あたり $0.75、出力は $3.75。OmniaKey は $0.45 と $2.25 を掲載していますが、合格タスクの単価は再試行と thinking まで含めて判断します。
Gemini 3.8 Flash API 料金は、Google の有料 Standard API では2026年12月31日まで100万入力 token あたり $0.75、100万出力 token あたり $3.75 です。Google は2027年1月1日以降を $1.50 と $7.50 としています。OmniaKey のモデルページには、別契約の現行 gateway 料金として入力 $0.45、出力 $2.25、キャッシュ入力 $0.045 が掲載されています。
直契約の金額と日付は Google の現行 Gemini API 料金表で確認できます。
ただし token 単価だけではエージェントの予算になりません。見るべき数字は、成功・失敗を含む全試行の支出を、受け入れテストに合格したタスク数で割った値です。安い呼び出しが2回失敗すれば、1回で通る高い呼び出しより高くなり得ます。
2026年9月20日に事実確認済み。 Google の料金、日付、token 上限、thinking レベル、キャッシュ、Batch の仕様は現行の公式資料で確認しました。OmniaKey の数字はライブカタログにある独立した gateway 料金です。本稿は資料調査に基づくコスト分析であり、独自のベンチマークや課金を伴う本番テストは実施していません。また、モデルの成功率を主張するものではありません。
Gemini 3.8 Flash の料金表
単位はすべて100万 token あたりの米ドルです。「キャッシュ入力」は読み出し単価であり、Google が別途設定するキャッシュ保存料は含みません。
| 課金経路 | 入力 | キャッシュ入力 | thinking を含む出力 | 適用範囲 |
|---|---|---|---|---|
| Google Standard(2026-12-31まで) | $0.75 | $0.075 | $3.75 | Gemini API 直契約の有料枠 |
| Google Batch / Flex(2026-12-31まで) | $0.375 | $0.0375 | $1.875 | 遅延または柔軟な処理を許容する直契約ワークロード |
| Google Priority(2026-12-31まで) | $1.35 | $0.135 | $6.75 | 直契約の優先処理 |
| Google Standard(2027-01-01以降) | $1.50 | $0.15 | $7.50 | 公表済みの将来 Standard 料金 |
| OmniaKey 現行カタログ | $0.45 | $0.045 | $2.25 | gateway の現行 Standard 料金 |
OmniaKey の現行料金は Google の現行 Standard より40%低いものの、2027年以降も Google の60%で固定されるという約束ではありません。両社は別々に料金を管理します。本番予算を確定する前に最新の料金表を再確認してください。
Google の Batch と Flex は現在 OmniaKey Standard より安価ですが、同じサービス形態ではありません。Batch は非同期で目標処理時間は24時間、Google は generateContent 向けとして説明しています。gateway 側の明記がない限り、Google の Batch、Flex、Priority が使えるとは考えないでください。
キャッシュ保存、grounding、外部ツール、ブラウザ、データベース、インフラ、税、人的レビューも token 表の外で費用になり得ます。
合格したエージェントタスクのコスト式
モデル名ではなく、実際の経路から計算します。
1試行のモデルコスト
= 入力百万単位 x 入力単価
+ キャッシュ入力百万単位 x キャッシュ単価
+ 出力百万単位 x 出力単価
1試行の総コスト
= モデル + ツール + grounding + インフラ + レビュー
合格タスクあたりの実測コスト
= 成功・失敗を含む全試行の総支出
/ 受け入れテストに合格したタスク数
各試行の費用がほぼ同じで、合格確率を独立とみなせる予測では次を使えます。
合格タスクあたりの期待コスト = 1試行のコスト / 合格率
これは近似です。失敗が早く終わる場合も、長いループや追加ツール、人的修正につながる場合もあります。本番では観測した総支出を分子にしてください。
「合格」は事前に定義します。パッチが unit test を通る、JSON が schema に適合する、抽出結果がレビュー済みラベルと一致する、人の rubric を通る、といった基準です。HTTP 200 は品質判定ではありません。
計算例:入力20K、出力5K、合格率70%
1回の完全な試行で、キャッシュされていない入力 20,000 token と出力 5,000 token を使うとします。出力には課金対象の thinking token を含みます。再現性のため、ツール、保存、税、人的レビューは除外します。
| 課金経路 | 1試行のコスト | 合格率70%での合格タスク単価 |
|---|---|---|
| Google Standard(2026年内) | 0.02 x $0.75 + 0.005 x $3.75 = $0.03375 | $0.0482 |
| Google Standard(2027年以降) | 0.02 x $1.50 + 0.005 x $7.50 = $0.06750 | $0.0964 |
| Google Batch/Flex(2026年内) | 0.02 x $0.375 + 0.005 x $1.875 = $0.016875 | $0.0241 |
| OmniaKey 現行カタログ | 0.02 x $0.45 + 0.005 x $2.25 = $0.02025 | $0.0289 |
token 数が同じなら、Google 直契約の Standard は2027年1月1日に2倍になります。OmniaKey 行は現行価格だけを使っており、将来の gateway 価格を予測していません。Batch/Flex 行からも、消費モードを分けて比べる必要が分かります。遅延を許容する直契約ジョブは、対話型 gateway より token 請求が低くなることがあります。
現行 Google Standard で1試行 $0.03375 の場合、合格率90%では合格タスクあたり $0.0375、70%では $0.0482、50%では $0.0675 です。小さな prompt を削るより合格率改善が効く場合があります。
Thinking token が出力費用を左右する
Google は gemini-3.8-flash で low、medium、high をサポートし、既定値は medium です。minimal は非対応でエラーになります。出力単価には表示回答と thinking token の両方が入ります。
現行モデル資料の上限は入力 1,048,576 token、出力 65,536 token です。これは容量上限であって無料枠ではなく、課金 token はタスクコストの分子に残ります。
注意点は3つです。
- 表示回答が短くても、長い推論によって出力費用が増えることがあります。
max_output_tokensが小さすぎると推論中に打ち切られ、不完全または空の結果でも生成済み thinking token は課金されます。highが経済的なのは、合格率の改善が追加出力と遅延を上回る場合だけです。
同じタスク集合で low、medium、high を試し、prompt、ツール、権限、再試行、受け入れコマンドを固定します。文字列を返す最小設定ではなく、必要な合格率を満たす最小設定を選びます。
キャッシュ、再試行、ツールを同じ予算に入れる
Google は Gemini 3.8 Flash の暗黙キャッシュについて、対象プレフィックスの最小値を 4,096 token としています。クライアントがプレフィックスを保持できるなら、安定した指示とツール schema を可変データより前に置き、提供側が報告するキャッシュ使用量を確認してください。似た文章だけではヒットを証明できません。
再試行には理由を付けます。通信エラー、無効なツール引数、受け入れ失敗、人による修正依頼は別々です。無制限の再試行は、分子だけを静かに増やします。
ツールを使うエージェントでは最低限、次を記録します。
- 要求したモデル ID と返されたモデル ID
- 利用プロトコルが示す入力、キャッシュ入力、thinking、表示出力
- ツール名、ツール費用、ターン数
- レイテンシ、エラー分類、再試行回数
- 合否と、その判定を出した具体的なチェック
- 経路ごとの最終請求額
Gemini native と OpenAI 互換では usage のフィールド名が異なる場合があります。他社の schema を仮定せず、実際の応答を OmniaKey 使用量ダッシュボードと照合してください。
Google 直契約と OmniaKey の選び方
| 要件 | 最初に試す経路 | 理由 |
|---|---|---|
| 遅延可能な一括処理で最安の公開単価 | Google Batch | 現行 Batch は Standard の50%で非同期 |
| Google 固有の grounding や消費モード | Google 直契約 | 直契約がそれらを明記している |
| 1つのキーと OpenAI 互換経路 | OmniaKey | gemini-3.8-flash を独立した gateway 料金で掲載 |
| 厳しい遅延要件の対話型エージェント | 両方を計測 | token 単価だけでは待ち時間、信頼性、合格率が分からない |
| 2027-01-01以降の本番 | 両方を再確認 | Google は改定予定、将来の gateway 料金は未定 |
これは万能な順位表ではありません。データ方針、地域、rate limit、サポート、ルーティングの透明性、クライアントプロトコルによって判断は変わります。
OmniaKey から Gemini 3.8 Flash を呼び出す
ライブモデル一覧で gemini-3.8-flash を確認し、API キー画面で用途を限定したキーを作成して、OpenAI 互換 endpoint を呼び出します。
curl https://api.omniakey.com/v1/chat/completions \
-H "Authorization: Bearer $OMNIAKEY_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "gemini-3.8-flash",
"messages": [
{"role": "user", "content": "Return the riskiest assumption in this rollout plan."}
],
"stream": true
}'
認証と base URL は英語の API クイックスタートで確認できます。実キーは環境変数に置き、ソース、prompt、benchmark ログ、スクリーンショットには入れないでください。
よくある質問
Gemini 3.8 Flash API はいくらですか?
Google Standard は2026年末まで入力 $0.75、出力 $3.75/100万 token、2027年1月1日以降は $1.50 と $7.50 です。OmniaKey の現行独立料金は $0.45 と $2.25 です。
Thinking token は出力料金に入りますか?
入ります。表示文章の長さではなく、提供側の usage を使って予算化してください。
OmniaKey は常に Google 直契約より安いですか?
いいえ。現行 Standard 同士なら OmniaKey が低い一方、対象ワークロードの Google Batch と Flex はさらに低額です。可用性、遅延、プロトコル、将来料金は別に判断します。
なぜ合格率で割るのですか?
失敗にも費用がかかりますが、合格結果は増えません。1試行の費用が安定している場合、合格確率で割ると1件の合格を得る期待費用になります。本番では総支出を合格件数で割ります。
エージェントはどの thinking レベルを使うべきですか?
範囲が明確で検証可能な仕事は low から始め、失敗が高くつく場合に medium と high を試します。Gemini 3.8 Flash は minimal 非対応です。同じ受け入れ基準を安定して満たす最安の設定が適切です。
一次資料
- Google Gemini API 料金(英語)
- Google Gemini 3.8 Flash モデル資料(英語)
- Google thinking 資料(英語)
- Google context caching 資料(英語)
- Google Batch API 資料(英語)
資料と計算は2026年9月20日に確認しました。料金、上限、経路の可用性は変わり得ます。本番支出を確定する前に、一次資料と OmniaKey のライブカタログを再確認してください。