Claude Opus 5.5とは
料金は下がり、複雑な作業は進化。導入前にAPIの変更点を確認しましょう。
Claude Opus 5.5は、長時間のコーディングや知識業務で試す価値のある新モデルです。 Anthropicは2026年9月22日に正式公開しました。標準API料金は100万トークンあたり入力4ドル、出力20ドル。Opus 5より安く、公式発表のコーディング評価も改善しています。
ただし、モデルIDの置き換えだけで移行が終わるとは限りません。以前使えたパラメータが400エラーになり、ツール実行中の進捗表示が消えるケースもあります。新しい既定値の medium から評価を始め、完了率・総費用・人による修正時間を比べるのがおすすめです。
2026年9月23日確認。 公式発表、モデル仕様、移行ガイドに基づく解説です。独自ベンチマークや有料の速度測定は実施していません。掲載スコアは出典を明記し、費用例はAnthropic直販APIの定価から計算しています。
Opus 5.5の新機能と基本スペック
Claude 5.5シリーズ最初のモデルで、特にコードベース全体の移行、難しい不具合の調査、資料分析などが対象です。Anthropicは文章の読みやすさ、図表の理解、複雑な作業での手順削減も報告しています。早期利用者の事例は評価の参考になりますが、自社の作業時間を保証するものではありません。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 公開日 | 2026年9月22日 |
| API ID | claude-opus-5-5 |
| コンテキスト / 標準最大出力 | 1M / 128K tokens |
| 入力 → 出力 | テキスト・画像 → テキスト |
| 知識の基準時点 | 2026年6月 |
| 思考 / 既定effort | 常時adaptive / medium |
| キャッシュ最小長 | 512 tokens |
コンテキストと標準出力上限はOpus 5と同じです。Batch API向けの300K出力は別のベータ機能で、同期リクエストの上限ではありません。画像を理解したり描画コードを書いたりできますが、画像・動画をネイティブ生成するモデルではありません。
Opus 5との違いは料金・既定値・API仕様
入力と出力の単価は20%、キャッシュ読み取りは60%下がりました。同じリポジトリを繰り返し読むエージェントでは、キャッシュ構成が費用に大きく影響します。
一方、effortの既定値は high から medium に変更されています。同じeffort名でも5.5のほうが1ターンで多く思考する場合があり、特に xhigh と max では再評価が必要です。旧設定を維持しても計算量は固定されません。
さらに思考の無効化と強制ツール選択が使えなくなり、過去の会話編集にも条件が付きます。前世代の背景はOpus 5レビュー、日常作業の振り分けはClaude Codeのモデル選びをご覧ください。
ベンチマークはどこまで参考になる?
以下はAnthropicの公開表です。OmniaKeyの再測定や、新たに取得した独立ランキングではありません。
| 評価 | Opus 5.5 | Opus 5 | Fable 5.1 |
|---|---|---|---|
| Terminal-Bench 4.0 | 66.4% | 52.3% | 55.8% |
| FrontierCode v1.1 Main | 54.4% | 48.0% | 50.3% |
| CursorBench 4.0 | 57.8% | 46.6% | 51.8% |
| GDPval-AA v2.1 | 1846 | 1708 | 1735 |
5.5は原則 max、Terminal-Benchのみ xhigh です。後者の標準誤差は±2.6ポイント。実運用の安全機構が有効で、一部のサイバーセキュリティ・生物学・先端モデル開発タスクは別モデルにフォールバックしています。全モデルが同一の無制限条件で走った表とは読めません。
既定の medium でも、公式はFrontierCode 54.6%、CursorBench **52.5%**を報告しています。FrontierCodeでは表のmax値をわずかに上回るため、effortを上げれば必ず良くなるわけではありません。GDPval-AA v2.1も、旧記事のv2と直接比較しないでください。
Claude Opus 5.5のAPI料金はいくら?
以下はグローバル標準APIの100万トークンあたり米ドル価格です。ツール、税、地域指定、他社ゲートウェイ料金は含みません。
| 課金対象 | Opus 5.5 | Opus 5 | 単価の下落率 |
|---|---|---|---|
| 未キャッシュ入力 | $4 | $5 | 20% |
| 出力(課金対象の思考を含む) | $20 | $25 | 20% |
| キャッシュ読み取り | $0.20 | $0.50 | 60% |
| 5分キャッシュ書き込み | $5 | $6.25 | 20% |
| 1時間キャッシュ書き込み | $8 | $10 | 20% |
次の例では、出力に課金対象の思考トークンも含めます。
| 同じトークン量 | 5.5の計算 | Opus 5.5 | Opus 5 |
|---|---|---|---|
| 100K入力 + 10K出力 | 0.1 × $4 + 0.01 × $20 | $0.60 | $0.75 |
| 100K入力 + 900Kキャッシュ命中 + 10K出力 | 0.1 × $4 + 0.9 × $0.20 + 0.01 × $20 | $0.78 | $1.20 |
キャッシュを使う例は35%安くなりますが、最初のキャッシュ書き込み費用を含みません。実際の命中はプロバイダーのusageで確認してください。同じ文章を再送しただけでは命中の証拠になりません。
公式の「典型的なタスクコスト40%削減」は、既定設定での単価と消費量を合わせた測定です。全リクエストが一律40%引きになる意味ではありません。「出力が30%以上高速」という説明も、タスク全体の所要時間の保証ではありません。
Fast modeは研究プレビューで入力/出力 $8/$40、公称最大2.5倍速。APIではAnthropicの第一者サービスに限られます。非同期Batchは $2/$10です。サブスクリプション枠とAPI従量課金も別なので、Claude Code料金ガイドで購入経路を整理できます。
APIの使い方と移行前の6項目
- 思考設定を見直す。
thinking.type: "disabled"とbudget_tokens付きの"enabled"は400になります。thinkingを省略するかadaptiveにし、output_config.effortで調整します。 - 強制ツール選択を置き換える。
tool_choiceのanyとtoolは不可。autoまたはnoneを使います。strict: trueは引数を検証する仕組みで、呼び出しを強制しません。JSONが必要なら構造化出力を検討します。 - 履歴を保持する。 2026年8月31日00:00 UTC以降に作成したアカウントでは、思考ブロックより前のsystem・tools・メッセージを変更して再送すると400になる場合があります。原則追記し、編集時はpreserved thinkingの仕様に従います。
- ブロックのtypeで解析する。 ツール間の進捗は
thinkingブロックに移りました。既定のdisplay: "omitted"では文字列が空です。表示するならガイドの"summarized"またはベータの"updates"を確認し、ツールループには思考ブロックを変更せず返します。 - computer useをプラットフォーム別に確認する。 Claude APIとGoogle Cloudは
computer_toolset_20260801が必要です。旧computer_20251124はAmazon Bedrockでは引き続き使えます。 - 拒否と切り替えを処理する。 HTTP 200でも
stop_reason: "refusal"は完了ではありません。Opus 5へ戻すと5.5の思考は引き継がれません。Claude API上のFable 5.1とMythos 5.1は読み取れる例外です。
これはAnthropic直結APIの最小例で、Anthropicのキーが必要です。OmniaKey用設定ではなく、有料リクエストは実行していません。
curl https://api.anthropic.com/v1/messages \
-H "x-api-key: $ANTHROPIC_API_KEY" \
-H "anthropic-version: 2023-06-01" \
-H "content-type: application/json" \
-d '{
"model": "claude-opus-5-5",
"max_tokens": 4096,
"output_config": {"effort": "medium"},
"messages": [{"role": "user", "content": "この移行計画を確認し、主なリスクを3つ挙げてください。"}]
}'
max_tokens は思考と回答の両方に余裕を持たせます。回答はtextブロックから取得し、content[0] と決めつけないでください。
誰におすすめ?どこで使える?
Opus 5利用者は難しいリファクタリングや失敗コストの高い作業を優先して試しましょう。ツール、権限、合格条件を固定し、medium と high で成功率・再試行・費用・時間を比較します。モデル比較には新しい会話を使うと条件を揃えやすくなります。
短い編集や抽出はSonnetのほうが安い場合があります。Fable利用者は、5.5でも必要な品質を維持できるかを確認します。公式発表ではClaude、Claude Code、Claude API、Amazon Bedrock、Claude Platform on AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryで提供。利用枠と地域条件は各サービスに従います。
本記事ではOmniaKeyの5.5ルート稼働を確認していません。ゲートウェイ設定前に現在のモデル一覧でIDと料金を確認してください。
よくある質問
Opus 5.5のリリース日は?
2026年9月22日です。正式なAPI IDは claude-opus-5-5 で、未発表の噂ではありません。
Opus 5.5はOpus 5よりコーディングに強い?
公式の掲載評価では上回っています。単価も低いため有力な候補ですが、独自のツールループと受け入れテストは必要です。
thinkingをオフにできる?
できません。コストや待ち時間を減らすにはeffortを下げ、品質を確認します。
100万トークンなら使い放題?
いいえ。容量上限であり無料枠ではありません。入力・出力・キャッシュ・ツールの課金とアカウントの制限は残ります。