Muse Wonderの選び方
利用できるモデルと料金を確認してからAPIを試しましょう。
Muse Wonderは、Metaが2026年10月12日に発表した、コーディングと長時間のAIエージェント作業向けのモデル群です。 Muse WonderはMeta Model APIでプレビュー提供中です。より高性能なMuse Wonder Fullは、対象のMuse Codeサブスクリプションで利用できます。
アプリに組み込むなら、公式モデルID muse-wonder-1.0 が出発点です。直接APIの料金は100万トークンあたり入力$4、キャッシュ入力$0.20、出力$20。確認時点ではFullの従量課金APIはありません。Wonderの推論強度を max にしてもFullには切り替わりません。
2026年10月14日にMetaの発表・開発者文書とArtificial Analysisの独立評価を確認しました。資料に基づく解説であり、有料推論やベンチマークの再現は行っていません。以下は公式API文書に沿った例で、OmniaKeyでの提供開始を意味しません。
Muse WonderとFullはどう違う?
| 項目 | Muse Wonder | Muse Wonder Full |
|---|---|---|
| 直接API | プレビュー、Standardモードのみ | 従量課金では提供なし |
| Muse Code | 従量課金または全サブスクリプション | Power UsageまたはMaximum Usage |
| 公開料金 | 100万トークンあたり入力$4 / キャッシュ$0.20 / 出力$20 | 対象プランは月額$50または$200 |
| コンテキスト | 1M、API文書では1,048,576トークン | モデルページでは1M |
| 最初に検討する用途 | 自作アプリ、エージェント、開発ワークフロー | Muse Code内で最上位モデルを評価 |
これはMetaの提供条件です。地域やアカウントによる利用資格は別途確認が必要です。モデルページに表示された価格と、購入画面の最終価格・特典を確認してください。プランには利用上限があります。
Muse Wonderはモデル、Muse Codeはターミナルの開発エージェント、Museは個人向けエージェントアプリです。 Metaはアプリへの導入を今後進め、購読者から提供すると説明しています。APIの公開だけで、自分のアプリがWonderを使っているとは判断できません。アプリ、招待とプライバシーは既存のMuse Agentレビューで扱っています。
Muse Sparkから何が変わった?
MetaはWonderを、複数ファイルの変更、ツール利用、コンピューター操作、失敗からの復帰を含む難しい長期タスク向けに位置付けています。入力はテキスト、画像、動画、音声、PDFで、出力はテキストです。画像や動画の理解と生成は別の機能です。
公式研究記事は次の能力を強調しています。
- Active Memory:会話をまたいで重要な情報を保持し、今の作業に必要な情報を取り出す能力。
- Active Focus:別の方法を試し、障害から復帰し、重要な操作前にユーザーに確認しながら目標を追う能力。
これらは学習された能力の説明です。APIを一度呼び出すだけで、連携アカウントと永続記憶を備えた個人エージェントが完成するわけではありません。アプリ側で文脈、状態、許可したツールの実行を管理します。1Mコンテキストはリクエストに収まる情報量で、記憶の保持期間ではありません。
Metaは難しいエージェント作業にはWonder、大量処理や速度・費用を重視する作業にはSparkを推奨しています。評価の切り分けには使えますが、この記事で速度を実測した結果ではありません。
独立評価:Sparkより高性能だが、タスク費用も上がる
Artificial Analysisの10月12日の評価では、以下のモデルをすべてmax推論強度で比較しています。Intelligence Indexはv4.3です。
| 独立評価の指標 | Muse Spark 1.3 | Muse Wonder | Muse Wonder Full |
|---|---|---|---|
| Intelligence Index | 48 | 52 | 56 |
| Terminal-Bench 4.0 | 33% | 52% | 57% |
| Indexのタスクあたり推定費用 | $1.60 | $4.52 | トークン単価なし |
エージェント作業での改善は有力ですが、この評価でWonderの推定費用はSparkの約2.8倍です。Fullの高いスコアを、通常のAPIモデルのスコアとして扱うこともできません。
$4.52は特定の評価条件での推定であり、開発依頼1件や本番タスクの定額料金ではありません。モデル、推論強度、ツール環境、キャッシュ、再試行とタスク構成で変わります。OmniaKeyの実作業での遅延や成功率は測定していません。
API料金:キャッシュと推論トークンの計算
Metaの直接API料金です。Standardモード、単位は米ドル/100万トークン。
| トークンの種類 | Muse Wonder | Muse Spark |
|---|---|---|
| 非キャッシュ入力 | $4.00 | $1.25 |
| キャッシュ入力 | $0.20 | $0.15 |
| 出力 | $20.00 | $4.25 |
長いコンテキストへの追加料金はありません。Web検索はトークン料金に加えて1,000クエリあたり$2.50です。WonderのAPIにはContributorモードはありません。
Responses APIでは usage.input_tokens が入力合計、usage.input_tokens_details.cached_tokens がキャッシュ分です。キャッシュ分は入力合計の内数なので、非キャッシュ料金を掛ける前に引きます。推論トークンも課金対象の出力に含まれ、画面に見える回答だけで予算を計算できません。
USD = ((total_input - cached_input) × 4
+ cached_input × 0.20
+ billable_output × 20) / 1,000,000
入力100,000トークン、課金出力10,000トークンなら、キャッシュなしで$0.60です。入力の90,000トークンがキャッシュにヒットすると$0.258になります。Web検索10クエリは、どちらにも$0.025を追加します。
仮定した使用量の計算例で、実測ではありません。プレフィックスが一致すれば自動でキャッシュを利用しますが、ヒットは保証されません。複数回呼ぶエージェントでは再試行と推論も合算し、合格した成果1件の費用で比較してください。
Muse Wonder APIの使い方
公式開発者コンソールでMeta Model APIの認証情報を作り、ローカル環境変数 MODEL_API_KEY に設定します。公式概要で説明されるResponses APIを使う例です。
curl --fail-with-body --silent --show-error \
https://api.meta.ai/v1/responses \
-H "Authorization: Bearer $MODEL_API_KEY" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"model": "muse-wonder-1.0",
"reasoning": {"effort": "high"},
"max_output_tokens": 4096,
"input": "Outline a SQLAlchemy 1.4 to 2.0 migration. List breaking changes, a safe order of work, and tests to run."
}'
これはMetaへの直接リクエストで、Metaの認証情報が必要です。例はSQLAlchemy移行の変更点とテストを尋ねています。出力上限には推論も含まれるため、状態と使用量を確認します。Chat CompletionsとMessagesもありますが、Responsesの reasoning.effort とChat Completionsの reasoning_effort など、形式は異なります。
失敗したらURL、認証情報、モデルID、アカウントの権限を確認してください。FullのAPI名を推測したり、Wonderに -contributor を付けたりしないでください。Muse Codeの契約は一般のAPIキーに使える前払い枠や無制限利用を与えません。
FullのためにMuse Codeを契約する価値は?
Metaの最上位コーディングモデルをMuse Code内で使いたいなら、Fullの評価は合理的です。Power Usageは月額$50、Maximum Usageは月額$200と掲載されています。他のクライアントへ移せるAPI枠ではありません。
契約文書では、特典は初期設定で接続したMuse Code用認証情報にのみ適用され、追加APIキーは従量課金です。契約はContributorモードが初期設定で有効になり、利用内容を将来のMetaモデルの学習に使う代わりに利用枠が増えます。設定で無効にできます。WonderのStandard APIでは内容を学習に使わないと説明されています。
購入や移行前に、同じリポジトリ、指示、ツール、受け入れテストで既存の構成と比較しましょう。完了、レビュー時間、再試行、経過時間と課金量を記録すれば、順位よりも自分の仕事に合うか判断しやすくなります。
よくある質問
オープンソースですか?ダウンロードできますか?
確認した公式資料にはホスト型APIとMuse Codeがあり、Wonderの重みや自己ホスト用ライセンスはありません。MetaのLlamaの実績から推測しないでください。公開重みのMuse Glimmerは別のモデルです。
無料で利用できますか?
公開APIは従量課金、Fullは対象の有料プランです。全員に適用される無料枠は確認していません。Museアプリの無料ダウンロードや過去の紹介特典はWonder APIの無料枠を意味しません。
maxにするとFullになりますか?
いいえ。Metaは推論強度とモデルを明確に分けています。muse-wonder-1.0 は max でもWonderです。
OmniaKeyから使えますか?
10月14日に確認したOmniaKeyのカタログにはWonderの項目がありませんでした。現在のモデル一覧と料金表で対応状況を確認してください。上の例はOmniaKeyのエンドポイントや見積もりではありません。
最初はどれを選べばよいですか?
アプリ連携にはWonder API、難しいリポジトリ作業にはMuse CodeのFullを評価し、簡単な大量処理には安価なSparkを比較対象に残します。実際の成果とアクセス条件で決めてください。
参照資料
参照資料は英語です。料金と提供状況の確認日は2026年10月14日です。購入前に最新文書とアカウント条件を確認してください。